引用句の彼岸。

今年の夏は何やらユニクロの戦略にまんまと引っ掛かり大量にTシャツを購入してしまったのだが、HPの電卓を使ったことがないどころかHPがヒューレット・パッカードの略称であることすら知らない者は例の企業コラボTシャツを着るんじゃねえ!などと傲慢にも思う。勿論HP100LX*1を高校時代に一番楽しいオモチャとして親しんでいた私は着る資格アリのはずだ。ああ、マニアック。
まあ考えてみるとコラボだとか引用だとかインスパイアだとか、最早これだけ生産物が溢れ返っている現状では何かしらに似てしまったりどっかから引っ張ってきて他との差別化を図ったり、そんな風に意図するにしろせざるにしろ何らかのバックグラウンドとの関連性は否応無しに生じてしまう訳で、それを全て網羅するのは人間一体の脳味噌では見るからに無理ではある。そういう意味で古くは石版や竹板や紙といった様々な素材を使った参照媒体が存在していたのだけれど、今やそれを物理的移動や労力を殆ど伴うことなく情報の受容が出来てしまう。ほら、こんな風に。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89
で、結局何が言いたいのかというと、ウェブという参照媒体の性質とか利便性とか脆さとかそういったことは考えると脳が痛くなるのでまた来世ということで、取り敢えず本日のところはHPとはヒューレット・パッカードの略称であることが伝わればいい。それだけ。

*1:手の平サイズパソコンのハシリとも言える名機。今のようにWindowsが動くようなパソコンではなかったが、というかまだWindowsがまだメジャーではないパソコン黎明期の機械ではあったのだが、キーボードも普通のパソコンと変わらない配列で付いている上に単三電池2本で20時間近く動作し、メモを取ったりするなどの基本的な機能はほぼ完璧に備えていた。