よそでやってくれ、よそで。

夕方、さっきまで雨を降らせていた厚い雲の切れ間から、夕焼けが見えて。


夕焼け自体の輝く紅さも、はっと息を呑むほどの美しさだったのだけれど。


何よりも、夕焼けに照らされた雲が、燃え上がっているかのようで。


どうあってもこの景色を写真におさめたくて。


ふだんは上がることのないスーパーの屋上駐車場から、一心にシャッターを切ったら。


すぐ隣にあった車の中でカップルがサカってやがったので何だかもう気分台無しの上にこんな状況でカメラ持ってたらデバガメって思われるじゃねーかと思ってそそくさと退散した後に何で悪いことしてない俺がこんなにコソコソ逃げてんのかこの上なく胸糞悪いと無性に腹が立ったり自分の小心者具合に消沈したり。




という、いわく付きの写真。