誰かの土地。

就職に伴って東京から適度に遠い某地方都市からもう少し遠い某地方都市に移り住むことになった。これまでホームベースを移したことのない身の上から一人暮らしに対する食わず嫌い的フォビアが事前には少々あったのだが、やってみると意外に快適なのは人生はまだまだ奥が深い。そんな大層なものか。
魔窟形成レベルが伝説のダンジョンマスタークラスの自分としては、住み始めて3ヶ月の部屋の現状は奇跡に近い片付き振りである。いや、それも世間一般の基準から照らし合わせてみれば並若しくはそれ以下なのだが、まあ本人も反省しているようだし少しは大目に見てやろうよ、と私の中の優秀なエージェントが言っているのでこの辺で勘弁して欲しい。