夜が覆う。

・深夜のコンビニエンスストアには、意外と多くの人がいる。
・AM1:30頃が雑誌の補充時間らしく、しかも深夜なので店員さんは一人で慌ただしい。
・既にモノとしての消費期限が過ぎたと思われる愛・地球博関連の菓子には、明らかに「売れてないので何とかしようと思った」ようにしか見えないPOPが付けてある。
・パッケージデザインにモリゾーやらキッコロやらが描かれているだけで、別にオマケも何も付いていないこの商品としては、多少なりとも愛・地球博の影響が残っている内に売り切れなければ確実に廃棄コースであろうから必死さも理解出来るというもの。
・とは言え「当店推薦!! 見た目よりおいしい」というのはキャッチフレーズとしては如何なものか。商品への失望感、店員の必死さに隠された倦怠感は涙を誘うほど伝わってくるのだが。


・外に出て缶コーヒーを開けると、思いのほか音が鳴り響いた。カキッ。
・目の前の道路は夜でも交通量が多いはずなのに、瞬間的に車が途絶えていた。
・周囲の家に、ビルに、小さいけれど確実に当たり跳ね返る、この場所とこの時間にしかない、音。