不意打ちの美学。

昨日、国家Ⅰ種の試験を受けてみた。教養試験3時間、専門試験3.5時間という地獄のような内容。途中からCOCCOの死にたくなるような歌が脳内に流れてきて、何で「Raining」はサビのちょい前から「雲路の果て」に摩り替わってしまうんだろうなあ、などと思考を乱されている内に終了。試験会場の東京農業大学は行きの時にも駅から結構遠く感じたが、帰りの道のりは何だかその倍くらいあったような気がする。まるで周りの受験生に運ばれるようにフラフラとした足取りで歩いていると、その途中にあった和光大学の前で思わず岸田秀を探しに不法侵入してしまいそうになったが、恐らくゴールデンウィーク近辺のこんな時期に岸田先生はいないだろうと一緒に受験した心理学科所属の人に諭されて思い止まる。
で、回答が公表されたので採点してみたら、これがもう現状の課題の全てを捨て去って家にあるマンガを読み返すのに没頭してしまおうかと思うほどの低い点数だったのだが、まあ本命の試験まではまだ2週間もあるしなどと自分をなだめつつ、再びCOCCOを聴きながらゆっくりとした時間にたゆたってみる。現実は逃避するためにあるものだよ。違います。