越境の価値。

「愛」を中心に三つのテーマを挙げた作文を明日までに書いて来い、と試験官に言われたので明日までなら楽勝楽勝と思っていたらテーマを今すぐに提出しなければならない上に制限字数が200字でそりゃあちょっときっついなあむしろ字数を増やしてくれた方が有難いのに、と考えたところで眼が覚めた。何だか最近はよく夢を見ると言うか正確に言うと起きた後まで覚えているという事らしいのだが、それにしても私に対して「愛」について語れだなんて試験官も人を見る目がない。容易過ぎて反吐が出るほどだ、といったような大風呂敷を広げるだけ広げて畳まないのが私の常套手段である。誰か愛をください。
明日から新年度となるが、吃驚するほど私の生活には何ら変化がない。学生の身分をいよいよ失うという事で映画が学割で観られなくなるとかいう程度だけれど、そもそも映画なんか観ている時間は(本来)ない(はず)の生活なのでそれすらも気にはならない。土曜日のバイトが三月いっぱいで期限満了となったのは大きいかも知れない。これで暫く、日本橋周辺に足を運ぶ事もないかと思うと少々寂しい。お金が出来たらあの辺の名店のランチを食べ尽くそうという野望を今年度中には遂に実現出来なかったのも心残りとなった。