明日へバックドラフト。

書きそびれたけど、昨日の午前中は東京都写真美術館で開催されていた「グローバルメディア2005 おたく:人格=空間=都市」を観に行ってきた。最終日という事なので多少の混雑は予測していたのだが、まさかチケットを買った瞬間に「2時間待ちです」と言われるとは流石に思わなかった。実際には1時間半ほどで会場入り出来たけど。考えてみるとこれはヴェネチア国際建築展日本館の帰国展な訳で、この中のどのくらいの人がそういう「本職」の人なのだろう、と思いを廻らせてみる。
中身は、と言えばこれが確かに面白かった。多彩な趣味が独立しまた混合されつつ構成された一つ一つのマトリクスが多重に連なるレンタルショーケースを模した展示や、秋葉原という街の変遷を立体で辿った作品、コミケの会場の俯瞰図を立体化したもの(見ているとその広大さと微細な構造にくらくらする)など、マンガやアニメを中心とした意識の在り方を的確に立体として再構築していると思う。とは言えそれらの文化に詳しい人とそうでない人の温度差は予想以上に大きい、という事もまた入場者の雰囲気から色々と感じ取られた貴重な経験ではあった。
取り敢えず、レッドリボン軍のトレーナーと「世界征服」とプリントされたパーカーを着てくるカップルは何だか反則だと思った。