届かない砲撃。

昨日購入してきた本棚を設置し、これまで部屋の内外に散乱していた書籍類をその中にまとめてぶち込む。一挙に容積の半分ほどが埋まり、これだけの量の本がそこらに置いてあったんだから部屋も狭く感じるはずだよ、と一人納得。室内がちょっと安心して歩き易くなった。
京都で中学3年の男子生徒が日本刀を振り回したというニュースを見る。日本刀を振り回す話で最近ヒットしたものと言えば映画の『キル・ビル』が有名だけれど、例えば今回の事件の彼が『キル・ビル』を観ていた、若しくは影響を受けたと話したとしたら日本のマスコミがどのように報道するかちょっと興味がある。先日起こった長崎の小6女児殺傷事件の際には、犯行に及んだ少女が『バトルロワイヤル』を愛読し自らその世界観に即した物語を書いていた事が大々的に放送されたが、海外の作品がそういった槍玉に挙げられた事はあまりないと思う。私は中学生の頃『ナチュラル・ボーン・キラーズ』を観た時に気持ち悪くなった経験があるのだが。いや別にそれで人を殺したくなったとか色々反社会的な事をしたくなったという訳ではなくて、影響を与える作品なんてのは洋の東西を問わないと思うのだけれど国内作品に比べて海外作品の影響とかそれで起きた事件とかってあまり取り沙汰されないなあ、と。実際に少ないのか、配給会社とかからの圧力がかかって報道されていないのか、作品自体と事件を最初から結び付けて考えないような盲点に入っているのか。どちらにしろ、出版物が事件の発端や凶暴性に直接的に関与したり影響を与えたりするというのは相当胡散臭いとは思っているのですがね。「ヤッチマイナー」とか言われてもなあ。