「眼鏡ロック」の系譜。

深夜にケーブルテレビの音楽専門チャンネルサンボマスターのライヴを観る。日本のミュージックシーンに一連の「眼鏡ロック」とでも言うべきジャンルがあるのではないか、というのは知り合いの院生の人が言っていた事なのだが、このバンドもその一つとなるだろう。他にはくるりとか、ASIAN KUG-FU GENERATIONとか。しかしそれらの中で、最近私的には急上昇中なのがこのサンボマスターだ。ASIAN〜が近年ブレイクしているが、どうもヴォーカルの声が馴染めない。何と言うか、テンションが3から7の間でウロウロしているような中途半端な印象を受けてしまうのだ。曲はいいんだけどねえ。それに比べると、サンボマスターは100くらいまで突き抜けている。山口隆のあのテンションの高さは人によってはギャグにしか見えないのかもしれないが、強烈なパワーに引っ張られる。決して100%のポジティブではないが、「それでも進まなくちゃいけねえだろっ」というメッセージが痛いくらいに、しかし心地よく叩き付けられるあの音楽は印象深い。
ちなみにそれをチラッと観た家の母者は「何だかカンニングの竹山みたい」と抜かしてくれましたとも。