歌の情景。

アルバイトの関係で国立劇場へ行く事になった。今日は劇場の主催する学習プログラムと見学会が設定されている日らしく、永田町の駅を降りると学生らしき集団が同じように国立劇場に向かっている。と、突然前を行く数名の女子高生が急にスピードの曲を歌い始めた。足早に傍を通り過ぎる。曲名は分からないけど有名な曲。♪はーてーしーなーいー星のひかーりのーよーにー……こちらが恥ずかしくなるくらいのあっけらかんとしたはしゃぎ方が、何だか微笑ましい。これをもし私みたいな人間がやっていたら確実に周りはひく。集団だったら尚更だろう。しかもスピードだし。モー娘だったりしたら更に危険だ。隔離間違いなしだ。永田町駅から国立劇場に向かう途中には最高裁があるので何だか知らないが危機感も倍増だ。大学の校歌くらいだったら古いタイプの学生という事で許してもらえるだろうか。いや歌わないですけど。
帰ってからテレビで音楽専門チャンネルを観ていると、THE YELLOW MONKEYの「JAM」のPVが流れてきた。久々に聴いたが何度聴いてもいい。そして何度聴いても「外国で飛行機が落ちました」の辺りで涙ぐんでしまう。ちょっと一人気恥ずかしくなって別の音楽専門チャンネルに変えると、こちらでは宇多田ヒカルの「誰かの願いが叶うころ」のPVを観て矢張り涙ぐんでしまう。最近の私は妙に涙脆い。