そろそろ。

修士論文に本腰を入れなければいけない時期になってきてしまいました。
そんな事を考えていたら、たまたまYAHOO!のニュースに掲載されていた『「口裂け女」韓国に上陸 インターネットで風説広まる? 怖がる児童続出 教師打ち消し躍起』という記事を目にする。(西日本新聞
記事にもある通り、韓国では日本よりも整形手術が盛んだそうだから伝達スピードと範囲の広さは桁違いかも。
整形手術なんて一般的ではなかった当時の日本では、口が裂けている理由については「精神錯乱して」とか「生まれつき」といったローカル化が必要だったようだが、一つの理由付けが説得力を持っていればそういった過程も必要ないし。
何にしろ、ちょっと興味深い動き。




西尾維新著『ヒトクイマジカル』読了。
戯言遣い」シリーズ第一部完、といった感じ。
しかしこの作者の作品は(このシリーズ以外も含めて)、読めば読むほど「女性に救われる話」だなあと感じる。
まあ突き落とす存在が女性である事も同じくらい多いのだけれど。


何にせよ、やっと物語は主人公が状況に「向かい合う」段階に入った訳で、それはナニモノにも執着しない事を終着とする「戯言遣い」としては堕落ではあるが、「人間」として「生きていく」ための第一歩を踏み出した、という事。
多分「戯言遣い」と「人間」という二つの在り方は、ここにおいて明確に同等の選択肢として設定された感がある。
この両者のどちらを選択するか、という葛藤はこれまで以上に主人公の葛藤となるであろう事が予想される。
見物。