永遠の企画倒れ。

大体、文章として書きたいなあと思っても発想だけ出てきた段階でそこから先に進まないものはそりゃあ大量にあって、例えばゴシックロリータの服装っていうのが原宿で流行した時期からどのように秋葉原に伝染していったのかを考えると結構面白いんじゃないか、というのはずいぶん前に着想したことではある。原宿におけるゴシックロリータファッションは基本的に女性が自ら身に纏い同じ文化に属する女性の間で共通文化として発展していったが、秋葉原的ないわゆるオタク文化に受容される中では明らかに男性の視線が入ってくるわけで、フェミニズムの視点からその変遷を丁寧に追っていったらかなりボリュームのある論が組める感じがするのだけれども残念ながらそんな根気が続くほどゴシックロリータの文化に思い入れがあるわけでもなく出来ることなら誰か書いて読ませてくれないかなあ。
そういや大学院の頃にお世話になった先生が、西洋服飾史研究の延長線で日本における服飾受容の系譜としてのゴシックロリータを取り上げようとしているという風の噂を聞いて全米震撼な感じだったが、結局オチがどうなったのかは不明なまま。