ただ、幸せであるように。

友人の結婚式のために横浜へ。写真撮影を頼まれたのでひたすらデジカメとフィルムカメラで撮りまくる。披露宴の際には写真係の証が何一つ見えない、デカイ体に更にデカイ礼服を着た「親戚の変なオジサン」状態だったので撮影の都度説明しないと不審がられる始末だったが、二次会では「PRESS」の札を戴き大分撮り易くなった。別に何処にも報道しないけど。
今、デジカメで撮影した写真の整理をしてみたら全部で165枚あった。その中に、いくつものいい笑顔が含まれている。新郎新婦だけに限らず、参列者のものも。それは確かにカメラを構える私に向けられたものではあるのだけれど、多くの人にとってはそれ以上に更に背後にある「何か」に向けられたものだ。それでも、一時でも自分に向けられた笑顔を前にすると、ただ「この表情がこの人の生涯のなるべく多くの時間を占めますように」という祈り。まるでそれが、自分の人生の笑顔を保障してくれているようにすら思えるから。