終末の過ごし方。

もう4日も経過してしまった。スクーデリアエレクトロ、TOUR“FINALIZER”正に最終回の東京公演から、である。kyocabuさんが大阪公演について書かれていたのと同じような現象が起こったりしていたけれど、一度音楽が始まると皆思い思いに、そして一つの動きに集まっていくような、これまで経験した中で一番素晴らしいライヴだったと思う。
後、内容については細かく書いていくとキリがないのだけれど、兎に角印象に残ったのはアンコール。一回目のアンコールでデビュー曲「TRUTH」が演奏された時、私自身はもうこれ以上に最後を締め括るに相応しい曲はないと感じていて、周りの人達がアンコールの手拍子を続けている間、実はアンコールに期待はしていなかった。これ以上どれを演奏しても嘘になるんじゃないか、そんな事を考えていた。そのため2回目のアンコールが始まり、しかも割合ポップ調の「サマーレイン」が掛かった時には正直ちょっと拍子抜けした思いがあった*1のだが、そこで歌われた「色褪せて虹と消えないよう」という歌詞は、何だかこのライヴに対する願いにも、そして将来への確信にも似た響きがあって、ああこれは終わりのライヴではないのだという事を更に強く感じさせてくれた。
で、急にぶっちゃけモードに入ってみますと、何が凄かったかと言うとですね、周囲から圧迫度が普段の2倍近いのです。(暫定的に)最後のライヴという事で、皆さんそりゃあ一人一人熱い思いを以って来られている訳で、ここにいる全員仲間で敵だという感じの殺伐とした感情が目の前のギタープレイ(石田小吉氏演奏)と体の中心地点まで揺るがされるような音によって昂ったり癒されたり凄い状態でした。

月並みだけれど、多分、この場所を一生忘れない

*1:kyocabuさんの日記にもあるように、確かに一見意外なチョイス。周りでも「えっ、あっ、そ、そうなんだ……」みたいな少々気まずいような空気が当初流れたように感じたのは私だけではないと思う。