終わりを告げる。

昨日の雨で桜の花がどんどん散っていく。先週は暖かく晴れた日が続いたので何かに執り憑かれたように写真を撮っていたのだが、この雨と冷え込みでそれもようやっと幕引きとなった。桜は毎年のように写真を撮っているのだが、昨年の写真のデータを引っ張り出してみると就職活動のお陰で遠く(とは言ってもせいぜい電車で1時間くらいの範囲)に行く事が多かったのでそのついでに撮影したものが多いのだが、今年は見事に地元でしか写していない事から確実に行動半径が狭くなっている事を感じてちょっと切なくなる。

それでも桜の美しさに変わりはない。「桜の木の下には死体が埋まっている」という内容の小説があったが、特に夜桜はそれに納得してしまうような凄みがあって、この下になら埋まってもいいかなあなどと思ってしまったりするので夜桜を人気のない場所で長時間見つめるのは大変危険だ。そりゃ単に怪しい人だよ。