今、目の前をパレードが。

友人と待ち合わせ、露天商などを冷やかしながら秋葉原電気街を歩く。待ち合わせた2人はあまり秋葉原には詳しくないので、勢い私がガイドっぽい感じに。右手に見えますのが名物「おでんの自販機」でございます。
とは言え、今日の本命はそんなものではない。私達が向かっている先、目的地は「メイド喫茶


いや私自身、今まで「行きたくなかった」と言えば嘘になる。多少なりとも興味はあったが、何だか自分が店に入る姿を想像しただけで気恥ずかしくなってしまうのでまあ実際に行く事はないだろうな、と考えていた。そんな私の背中を押したのが「メイド喫茶に行って「お嬢様」って傅かれてみたいんだけど」という友人からの誘い。「うっしゃあ、ご一緒します!」と異様に勢いよく名乗りを挙げた覚えがうっすらとある修了式後の飲み会。


で、どんな感じだったかと言うと。
入店して最初に現れたのはセーラー服。入学時期につき特別コスチュームらしい。他に、園児服を着た人とかも。のっけから予想外の展開だったので少々動揺する。中は結構な混み具合で、ほぼ満席状態。何だかここが現実世界だというのが嘘臭く感じられるような気分のままデザートセットなどを注文。
落ち着いてみると、店員さんの格好以外は極めて普通の喫茶店というイメージ。とは言え下駄箱がレイアウトされる店内と学校用の椅子と机に馴染んでいる状況を「普通」と表現するのは後になって考えてみると大分違和感があるのだが、逆に言えばその程度の感覚麻痺で受け入れられる状況という事で、一度店内に入ってしまうと意外と心理的障害は低い。他のお客も単に「休憩に来ました」というオーラレスな感じの人が多く、秋葉原って確かに人出に比べて休憩する場所が少ないよなあと妙に納得する。
そのような中に、紙に向かい合っている人がちらほら見受けられる。料理と一緒にテストが渡されてそれを解くと採点してくれるというメニューで、当初これが気にはなったのだが、他のメニューに比べて割高だったため見送ったものだ。問題の採点は裏でやっているようなので、きっと採点係のおじさん(45歳子供持ち)がいるに違いない、しかも丸文字が異様に巧い、「これ着ないと気分が出ないんだよね」と言ってセーラー服を身に付ける職人気質の持ち主だ、などという話題で盛り上がる。むしろその人に会いたいわ。でも解いている人の様子をこっそり覗ってみるとむしろ問題そのものを楽しんでいる感じなのでそれでもオッケーなような気が(無理
ちなみに一緒に行った友人にとっては、当初のコンセプトからは外れたものの園児服の店員さんの仕草を見て「かわいい〜」とご満悦の様子だったので問題はなかったみたい。