金沢行part2。22日――ぐーたらはどこでも出来る。


家主である後輩が午前中仕事だという事なので留守番をする。
そんな時期に遊びに行くな、というツッコミは最早自分で入れまくり。
部屋の中で同行していた別の後輩とだらーっと過ごす。
わざわざ金沢まで来て自分の家にいるのと変わらないほどリラックスしてだらだらしているのだから、我ながら図々しく生きているなあ、と痛感する。
昼過ぎに家主が帰宅。
結局昼食を取った後もぐたぐたと、夕方まで過ごす。


夜行バスは来た時と同様深夜近くに出発なので、夕飯を金沢駅で食べる事にする。
実は前に私の両親が旅行に行った時「すごく美味しいおでん屋があった」という話を聞いていたので、その店は最後に必ず行こうと出発前から考えていたのだ。
かくして両親の情報は正しかった。
薄味なのにしっかりと主張を持ったおでんが絶品。
一つ誤算だったのは、「ボリュームもすごかったよ」という情報を見くびっていた事だ。
一時間もしない内に全員満腹。
それでも匂いに惹かれて治部煮を口に運んでしまう。
美味天国と満腹地獄の板挟み状態ながら、「思い残す事はない」というような心持で店を後にした。


……で、やっぱりこれだけでは終わらないわけで。
店を出たのが21時で、バスの出発時刻が23時。
その時間をつぶすために、駅前にあるブックオフへ行ったのですが。
22時少し前頃から段々と人が減り始め、何だか嫌な予感……とか思っている内に「蛍の光」が静かながら盛大に流れ始める。
追い立てられるように店を出る。
外は雨。
取り敢えず雨に打たれるのは避けたいと思っているとサイゼリヤの看板が。
そこも22時閉店。
金沢の街は、眠るのが早過ぎる。
結局最後まで締まらない金沢行でした。