バイト&前期サブゼミ終了。

今日戴いたバイト代は、ほぼ全て明日の結婚式のご祝儀に使われますが。




修士3年になった知り合いとサブゼミで久々に会う。
皆其々に日々を生きている事を確認。
サブゼミ自体は、前期の最後という事もあって食べ物をつまみつつわいわいと進んだ。


都市論をテーマとしている発表者がいたため、自分の研究課題と絡んで大いに刺激となる。
やはり「都市」というものの定義では誰もが苦しむ模様。
都市自体よりもそこで発生する都市伝説に重きを置く私は割と安易に伝統的共同体との比較で定義をしてしまったが、彼は都市を対概念として定義する事には否定的。
そもそも実体性の無い事が都市の真相の一面であるように思うのだが。


もう一人の発表者のテーマは「恋愛」についてだったが、これも結構面白かった。
昔「純粋恋愛」やら「恋愛至上主義」について考察した事を思い出す。
恋愛の価値が発生した根源には、「好き」という気持ちだけでは一緒に暮らせない時代や現実的状況への反抗意識が存在しているのではないだろうか、という仮説。
例えばそこでは、結婚における「家同士の繋がり」や「利権」、そして「後継者問題」といったものが不純要素として槍玉に挙げられる。
しかし、こういった不純要素を完全に排除した「純粋恋愛」を志向する事は、最終的に恋愛状態にある自分達自身にすら疑惑の目を向けかねない。
恋愛の自由の最終的な到達点である「純粋恋愛」は、決して完全に把握し得ない恋人=他者の気持ちと自分の気持ちとを常に合同にしておかなければならない、ふとした事で破局を迎えかねない危うい状態だからだ。
そう考えると、現在の街中ベタベタ現象は、常に相手と自らの恋愛意識を更新し、確認しなければならない脅迫行動のように思える。
まあ恋愛マイノリティの僻みとやっかみによる捻くれた論説かもしれませんが。