ぐだぐだと。

昼頃までのたうち回った後に出かけると、近くの駅で小学生達が街探検をしているところに遭遇。
自分が小学生の頃はこんな事やってたかなあ、という曖昧な記憶。
小学生はそれなりに小学生の如く生きているっぽい。
部屋の中に閉じ籠って情報だけが入ってくる状況だと、時々見失いがちな事実を再確認。




電車に乗って浦和駅まで。
目当てはうらわ美術館でやっている「ポートレートの現代」展。
前にウィーン退廃芸術の企画展をやっていた時に使おうと思ったら、既に企画展自体が終了していたため意味を成さなかった無料招待券を使って入場。


一番面白かったのは福田繁雄という人の作品。
ヴィーナスの胸像(よく中学校の美術室においてあったりするやつ)に絵を描き、聖徳太子雪舟シェークスピアにベートーベンといった人物のポートレートとしてしまう。
立体を、それもヴィーナスの石膏像をカンバスとする手法は、起伏が激しい素材だろうと作品を定着させるための下地に過ぎない、という無機質な側面と、女性性を現した石膏像に男性像を多く定着させるトランスジェンダー的な遊び心を同時に感じさせてくれた。