見返してみて。

何だか漫画の事ばかり書いているので「漫画専門日記」になってしまいそうな危惧を抱く。
それはちょっと最後の手段として考えているのに。
でもやっぱり漫画の事を書く。




高橋留美子の漫画はちょっとおかしい、という話。
独自の世界を築く、と言えば聞こえはいいが、何というか登場人物とか世界観とかがいっちゃってるように感じるのだ。
うる星やつら』や『乱馬1/2』などのドタバタギャグは勿論、現在連載中の『犬夜叉』に関してもそれは同じ事。


例えば、タイムスリップものといえば「自分が住む時代とは違う時代に飛ばされてそこから元の世界に戻る」というのが物語の軸、主人公の行動のモチベーションになっていることが多い。
ところが、『犬夜叉』においてはこの法則はいとも容易く飛び越えられている。
何せ、二つの時代を繋ぐ井戸によって自由に行き来できてしまうのだから。
で、この異常な状況において、自らの命を失うかも知れない危機に飛び込んでいくヒロインを止めるどころか葛藤すらしない肉親もまた、相当異常な人間達である。
そういった異常な世界を構築し、尚且つこれだけの人気を集めてしまうのは、作者である高橋留美子の天才性の証明なのかも知れない。
まあ、好き嫌いは別として。




ああ、またこんなんで終わってしまうのか…