埋没時間。
ちょっと前まで芥川賞受賞記念ってことで桜庭一樹の芥川賞受賞作以外を読んでいたんだけど、ラノベの中でもかなり読みにくい部類に入る『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が色んなところで妙に高評価なのは何故だろう。そんなことを考えつつ鯨統一郎と桜坂洋と上遠野浩平を黙々と読む。そう言えば桜坂洋の作品を読むのは前に桜庭一樹と合作で書いていた『桜色ハミングディスタンス』以来……あーいやいや『新潮』に載っていた東浩紀との合作『キャラクターズ』も読んでいた。というか単独作品としては初めてだというのを読み終えてから気付く。28歳にしてこのかなり中二病なラインナップは社会的にクリティカルな感じではあるのでいい加減現世に戻るべくカッチリした本も読もうと思うのだが、考えてみたらカッチリした本が殆どないよ。んー、今から『夜と霧』ってのは鬱々にも程があるなあ。