帰り道。

そんなこんなで結局遅い昼食をとってから帰る事に決め、学校近くの店に入る。「ぽてと」というこの店は、近辺で最もコストパフォーマンスが高いと思う。スパゲティのクリーム味(スープスパみたいな感じ)の大盛りを頼んだりすると、下手をすれば二人の人間の胃袋を満たすくらい。今日は流石にそれは頼めませんでした。知り合いは「何となく食べたらすぐ出ないといけないような店の雰囲気がちょっと入りにくい」と言っていたけれど、ゆったり出来る単価の高い店はその近辺にはごろごろある訳で、そういった点から考えると500〜600円で満腹になるここのようなところは逆に貴重だと感じる。大学時代を山の中の校舎で、ファッション性より実益を身上に過ごしていた私の感性の方が間違ってると言われるかもしれんが。
帰り、電車で席に座って肘掛に肘をおいていたら、隣に乗ってきた男性が人の肘を押しのけるかのように肘掛に尻を置こうとする。何だかこちらもムキになって、絶対どかしてやるもんかーという気持ちで寝た振りをしながら体重を押し付けるかのごとく肘を突っ張っていた。結局何駅も過ぎない内にその男性は降りて行ったのだけれど、後から考えてみると何であそこで自分があんなに意固地になったのか不明。肘どけるだけじゃん。お陰でその突っ張っていた左肘が少々だるい。時々大した事じゃないところで急に意地を張ってしまうのは悪い癖だ。でも毎回その時には気付かない。もしも意地を張るならそれなりの覚悟を持とうと考えてはいるのだけれど、言行というか論理と感情がどうも一致しないのは勿論悩みの種ではあるが、しかしそういう部分は嫌いではないというか諦念を持たねばやってられないというか。